2018年5月 Sayalay Sacca ダンマトーク
2018
5月の新月 汗ばむほどの晴天と新緑のまぶしい1日に、ミャンマー出身の尼僧さまを六甲にお招きして、瞑想会と法話会を行いました
ミャンマーのインジンビン僧院に滞在した折、たいへんお世話になったマンダラ副僧院長を日本へお迎えをする準備をしていましたが、あと一歩のところでビザの発給が間に合わず、今回は来日が叶いませんでした
来日の際に、長老の通訳をお願いしておりましたサッチャー尼僧さまが、長老に代わり説法をいただけるという温かいご厚意をいただき、このたびの実現となりました
マンダラ長老は、かねてより日本への訪問を希望されており、とくにサヤジやゴエンカ師の生徒であるヴィパッサナー瞑想者たちにウェブーサヤドーのことをもっとよく知ってもらいたいという願いをお持ちでした その意思を継がれ、サヤレーはウェブーサヤドーをはじめとするミャンマーの聖者の方々<アラハン>のお話をしてくださいました
日本では、悟りや聖者についての正しい理解がゆきとどかず、考え違いや偏った思いこみもまだまだ少なくありません 清らかな誓い<道徳>を純粋に守る僧や尼僧の方々の法話に耳を傾け、ひとときを共にすることは、これからの日本の瞑想者の成長にとっても、ますます大切なことだと考えています
ミャンマーの瞑想修行者たちが、長きにわたり大切に大切に保持してこられた宇宙の叡智<ダンマ>に触れ、彼らのすぐれた特性を学びながら、私たち外国人も同じように善い心を育んでゆくことは、かけがえのない修養の1つです
この機会を通じて、ミャンマーの人々の心の寛容さ、大らかさ、広やかさを実感していただき、ブッダの最側近で仕えつづけた真っ直ぐな心に、少しでも触れていただけたら… と思っています
サヤレーのお話は、こちらでご覧になれます 慈しみ深く私たちを励ましてくださるお心を、きっと感じていただけると思います
「この世界でもっとも高い功徳<パーラミー>は、宇宙のことわり<ダンマ>を授けることである」と、ブッダはおっしゃっておられます
サヤレーは、私たちの真摯に坐る姿に心を動かされ、この日にシーラ<戒律>を授けてくださいました 新月の日<ウポーサタ>にサヤレーに高いパーラミーを積んでいただけたことは、わたしたち在家の日本人瞑想者にとっても得がたい善い行為<カンマ>を積ませていただいたこととなるでしょう
生まれ変わりの苦しみを自ら捨断された聖者がたの智慧 ブッダの時代から称讃され崇敬されている聖なる集い<サンガ>に心を寄せながら瞑想に取りくむと、格段にその進歩を実感することができます これからもますます、ブッダの教えがこの国にも純粋に伝わり、発展しますように
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このたびの法話会にご寄附をいただきました総額は43,000円となります
新月の日に、サヤレーへお渡しをさせていただきました
奉仕をいただきました方々をはじめ、皆さまの温かなお心づくしをいただき、
本当にありがとうございました