2016年5月 オープンサークル

5月
2016
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テーラワーダの仏教国では、5月の満月にウェーサーカのお祭りが盛大に開かれます

彼らは毎月満月の日に集まり、ともに瞑想をしたり真理について語りあうポーヤ・デーを持ちますが、この望月は、祝福のヴァイブレイションがこの星をやさしく包みます

今月は、ニュージーランドと日本をオンラインでつなぎ、この祝祭の日をともに過ごしました

清浄の人生を歩むと決意した時、私たちはいくつかの宇宙の法則に従うことを宣誓します

このルールは、あらゆる時空にあまねく存在する決まりごとですが、人間がつくる法律とは比べものにならないほどの、まったき正当さ、無私の公平さをそのままあらわしています

その基盤は、どのような存在をも傷つけないこと 言葉によって、行為によって、そして日々の糧による活動によって、その実践が問われます

中でもいつも話題になるのは、3つめのお金にまつわるルールです この法則に背く人たちが多勢を占めるなかで、そこに染まることなく進んでゆくことは、時に難しいレッスンとなるかもしれません 目の前にある銭財が、一体どのような経緯を通じてやってきたものなのか 私たちはとくに注意を払って取扱ってゆく必要があるでしょう

多くの場合、私たちは日々の糧を多く摂りすぎてしまう傾向があります 搾取したものは、必ず返さなければならないのが宇宙のルールですし、最初からそのような過ちを侵さぬよう、細やかに気づきつづけることが大切なのです

自分以外の生けるものを傷つけている時、それは自分自身をも同時に傷つけているのです
自分自身を護っているつもりが、じつはさらに深傷を負っているのです

この深手を赦してゆくプロセスは、たいへんな手間と時間のかかるワークとなりますが、この難儀を通りぬけてはじめて、本ものの慈しみが私たちの内で花開いてゆくのです

ネイティヴブッシュに囲まれたサイレントヴァリー たゆみのない水と風が流れる聖所

わたしは今、ニュージーランドのヴィパッサナーセンターで、奉仕のお仕事をさせていただいています

瞑想者へ仕えることは、この地上での至上の仕事ともいわれます
何の見返りも報酬も求めることのない、無償のつとめ
わたしたちの本質のなかでも、もっとも清らかな行為の1つとされています

奉仕の仕事は毎日忙しく、笑いあり、涙ありの濃密な日々を送っています さまざまに異なるカルチャーがともに交わり溶けあって1つの成果をつくりあげてゆく道程は、どのような苦労があっても代えることのできない宝となります

ここは良質の湧き水にめぐまれた地で、清らかな自然の恩恵をたっぷり受けながら、日々心の浄化に専心できる最良の地です

どのような廻りあわせか、こちらのセンターに携わらせていただいていますが、時折、わたしのサーヴのタイミングにあわせて瞑想コースを坐りたいというお問合せをいただきます
今後はそのようなご要望にも、できるだけお応えしたいと思っています

冬のある日 お休みの日には近くのシェリービーチへ足をのばし、散策を楽しみます