2013年12月 オープンサークル

12月
2013
17

”これが私だ!”という個の感覚は、どれだけのワクワクと興奮を私たちへ届けてくれていたでしょうか ”私が躍動している””私が創造している””私、私、私…”と そんな言葉で言い尽すことのできないエキサイティングな体験も、ただ”内なる死”へと向かう誕生に過ぎなかったということ この1つの真実に気がつくまで、私たちはこのドラマを続けてゆくのでしょう そんな終わりのないゲームを、やさしく見守る母性とともに過ごしながら、今月のサークルはスタートしました

”負けざる魂を授けてくれたことを、神に感謝しよう” 今月この世を去った、著名な政治家のメッセージです 私たちのまわりをよく見わたすと、どういうわけか、誰が聞いても100%正しいことを主張している人たちが、大変な苦難を背負わされることを目撃します 人類の平和と幸せ 誰もが望んでいるであろうことを達成しようと闘っているだけなのに どうして真実は手を貸すどころか、むしろそれを阻止するようなふるまいをするのでしょう?

どうやら真実は、正義が嫌いなようです 善悪を裁くことは創造者の仕事ですから、それは創ったものにまかせなければなりません 私たち人間が、その代わりを生きることはできないようです 多くの平和活動家たちが投獄や軟禁を余儀なくされ、静寂の時を与えられていることは、何ものにも変えがたい真実からの贈り物のように見えます 私たちに与えられていることは、この瞬間をくつろぎ楽しむこと 追いかけてくる過去や決断を迫られる未来がやってくるように思えても、ただこの今を、深い息吹の中で生きることなのでしょう

そして今年も、冬至の季節がやってきました この冬もオープンサークルへご参加いただいた皆さまをお招きして、新年を祝う集いを開きました

世界各地に、この日をお祝いする習わしが残っています 「名前のない日」「時がいまだに生まれない日」など、様々な呼び名がつけられています 闇の女王をなぐさめるため、断食をして過ごす地域もありますが、私たちは再びよみがえる太陽のめぐりのひとときを、食事や唄うことを分かちあう日としています 今回も『3p.m.さんじ』さんの、心も体も温まる精進料理をご用意いただきました

オープンサークルやリトリートを通じて、日常の”食べる”という行為に、大きな変容を経験される方が何人もいらしゃいます 私たちが本来のわたしで生きはじめると、口のなかや体のなかの味わいが深みを増してゆくことに気づくのです その味わいはゆっくりゆっくりと人生をかたち創り、さらに静けさの中でゆったりと食事(人生)を楽しむようになります そして今年はさらに口からの創造に加えて、何も所有することのない空っぽの手から、一体どのような創造が生まれてくるのかを観てゆくことにしました 何も握りしめない開いた手の中に、すでにある恵みを味わいます そして、始まりの中にあるすべての終わりに気づいてゆくことも分ちあいました

ご参加いただいた皆さん全員が、歌声を披露してくださるというサプライズもありました それぞれの皆さんが内なるふるさとへ還る時に口ずさむような、優しく、時に力強い調べを楽しみながら、全員で『故郷』(唱歌)も合唱しました

そしてラストには、オープンサークルにもご参加いただいている稲垣遼さんをゲストにお迎えして、ディジュリドゥのセッションをいただきました クリスタルディジュリドゥの響きは、源から発する原初の響きにも似て、深くやさしく私たちを通りぬけその源へと還ってゆきます 皆さんにもリラックスして味わっていただきながら、心も体も洗いながされてゆくひとときを楽しみました

今年も、多くの方々との出逢いに恵まれる1年となりました 出逢ってくださった皆さま、本当にありがとうございました

今年ご寄付をいただきました総額は、12/30現在で194,000円となりました
(NZドルは1ドル=80円:滞在時のレートで換算させていただいています)
運営費の166,500円を差し引き、残金は70,000円となりました

運営費の内訳は、オープンサークルのお茶菓子代やサイレントリトリートの宿泊費、ニューイヤーパーティーの食事代と出演御礼、ホームページの管理費として使わせていただきました 残金の半額35,000円(送金手数料を含む)を、ラマナアシュラムへ寄付させていただき、残りの35,000円は来年度の運営費として繰り越しをさせていただきます

今年も皆さまの温かなお心づかいをいただきましたことを、ここに深く感謝いたします
本当にありがとうございました
そして来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします