2013年11月 オープンサークル

11月
2013
18

この新月では、世界の重苦しさを感じて体のだるさや気持ちの落ち込みが起こり、困惑が体験される集いでした 私たちは長い習慣の中で、自分の体で受けとめた感覚を、本当のわたしのものと勘ちがいし続けます 動揺が起こるのは、”私とは、この心と体だ”という、おなじみの五感や直感を味わっているにすぎません 外であろうと内であろうと、どのような揺さぶりがやってきても、ただそれをそのまま観察すること それらは、ただ消え去るために浮かび上がってきているだけです 今この瞬間のあらわれを、ただきれいに片づけてゆきましょう ”観ること”とは、本来のわたしのやわらかな光が、すべてを灯すことを意味します それは影さえつくることのない、淡いやさしい明かりです すっかり慣れきってしまったこの心と体には、もう惑わされないという準備ができているように感じる集いでした

気持ちよく晴れわたる秋晴れの満月の日には、新月であらわれたことを、より細やかに確かめてゆく分かちあいがありました まわりを見渡すと、皆自分よりも活躍したり成功しているように感じ、焦りが生まれます それもまた、私たちが肉体の目で見た時の、単なる比較のクセにすぎません 内なる真実へと向かうとき、私たちはより細やかな内なる六感で、本当は何が起こっているのかをとらえてゆくようになるでしょう 前へ前へと急ぎ駈けてゆく人たちへ、歓んで、道をゆずりましょう 先をゆずり、そして最後尾にいましょう 誰にも邪魔をされることのない、ゆったりとしたスペースの中で、本来の流れ、命を味わい楽しみます すると、いつの間にかそこは、皆の先頭になっているのです それはまさに、これまで賢者たちが静かに伝えてきてくれた、叡智にあふれる生き方です 真実に生きる人は、決して競争や争いの中で乱暴に手荒く扱われることなく、大切に守られ、すべてから面倒を見られてゆくでしょう