2017年6月 オープンサークル

6月
2017
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南半球では先住マオリのお正月である冬至を迎え、今年は新月とも重なって、新鮮なスタートを感じるにふさわしい好機を迎えていました

毎年の恒例となっているニュージーランドの瞑想センターでボランティアの日々を送りながら、オフの日にはご近所にお住まいの日本人のご家庭で骨休めをさせていただくこともしばしばです

今回、お世話になっている清野さんご夫妻が、ニュージーランドでオープンサークルを開くお手伝いをしてくださることになり、4年ぶりに分かちあいの機会をいただくこととなりました

ご夫妻はご自宅でファームステイやファームクラブも運営されており、田舎暮らしをご家族で満喫しておられます

敷地内の小高い丘をのぼると、のどかな牧草地や原生林を遠望できます

分かちあいでは、まず”サットサン”についての素朴な質問から始まりました

これはインドに伝わる風習で、日常の会話とはちがい、心の真実、本心を素直に語り問いかける集まりです 大げさな、あるいは過小な表現を避け、純粋で健全な言葉を使うことは、私たちをダイナミックな変容へと導く力を持っています

今回は、占星術やヒーリングについてのシェアの多い集いとなりました 私たちが瞑想を行っていく目的は、心の浄化のみに集中して専心してゆくことです この”正しい歩み方”と言われる道には、いくつかの誘惑や落とし穴が潜んでいますから、不注意であることをできるだけ避け進んでゆきます

浄化が進むほどに、自然に奇蹟や幸運が舞いこむこともあるかもしれませんが、このような単なる化学現象に目を奪われないよう気づきつづけます さまざまな化学反応の一部分のみを取り出して詳細に探求されたものが、じつに多くの伝統やテクニックとなって、今では数えきれないほどの精神世界のアイテムが散在し、混乱をきたしていると言えるかもしれません

ちょうど新月の日の朝にお披露目となった ”足もみサロン Waewae” の素敵なサイン

これは、1人1人が内なる叡智に充分に気づいていない、何よりの証でもあります 自身の智慧を育み、正しく理解できるようになれば、どのような技術にも依存することなく、また何か1つの偏った方法に執着することなく、自由に生きてゆくことができるでしょう 直接体得し、納得できた自身の智慧は、決して私たちを裏切ることはないのです

私たち瞑想者は、人々を強く条件づけ、輪廻への固い縛りを生むさまざまなエネルギーワークや預言には、一切触れることはありません これらは人々の心を惑わし、最も重苦しい心の束縛を、ただ増すだけだからと知っているからです

自然な呼吸へ向けた純粋な意識さえ忘れなければ、私たちが足下をすくわれることはないでしょう 最後には皆で呼吸の瞑想を練習しながら、和やかな集いはあっという間に終えんを迎えたのでした

ポットラックパーティーがさかんなニュージーランドならでは 充実のスィーツタイムです