2015年9月 オープンサークル

9月
2015
28


スーパームーンと中秋の名月が楽しめる今回の満月は、久しぶりの葉山でオープンサークルを開きました

懐かしい街角を歩いていると、どこからともなくキンモクセイが香ってきます
今回はMOKSHA ayurveda centerのスペースをお借りし、おじゃまさせていただきました

こちらは葉山在住の折、ヨガやクッキングクラス、トリートメントなどで何かとお世話になっていたサンクチュアリです 変わらぬ南インドの空気感の中で、静かに分かちあいがスタートしました

真我探求と日常生活をつなぐことの難しさについて、最近とくによくご相談をお受けすることもあり、今回は「太極図」を用意して、ヒンドゥーの教えをベースにお話をさせていただきました

インドには、人生を4つの段階にわけるアーシュラマという教えがあります 前半の学生期や家住期は、物質世界の達成や充足を目標とすることで知られていますが、後半の林住期や遊行期への自然な移行が、今の時代はたいへんな困難を極めているといってもいいかもしれません

人生の前半は、所有することや獲得することをめざし進んでゆきますが、後半はまったくの反転、明け渡しや手放すことが最大のテーマとなってゆきます

この、精神世界への移行の途上では、それまであまりすすんで生きてこなかった側面や、避けて通ってきた事象が浮上してくることもしばしばです 真実はまるで、そこから逃げず、しっかりと反面を生きるようにと、叱咤してくれているかのようです この道は、きれいごとでもなんでもない、時に七転八倒するような出来事も数多く経験してゆかねばなりません

この2つの世界が1つの円を為し、溶けあうとき、人生の、あるいは、生命体の完成といわれる甘露の境地が開かれてゆくのです

集いのあとは、MOKSHAのサジンお手製の、南インドのおやつ”ウンダ”をふるまっていただきました やさしく甘いお米のお団子は、ひとときのネクターを享受する味わいでした
そして、来る満月へ向けて、すばらしい心と体の準備となる集いとなりました