2015年6月 オープンサークル

6月
2015
03


深い霧が立ちこめる六甲山 梅雨のはじまりの日の午後に、オープンサークルを開きました

私たちが内なる叡智とともに人生を歩む時、その智慧は3つの成長の過程を経ると言われています

1つめは書物や教典など、古(いにしえ)の賢者たちの言葉や教えを手にとり知的に学ぶこと 2つめは、実際にそれを生きる先達たちと出会い、質問や交流をかわすこと 最後に、自分自身の直接の経験によって智慧を完成させるというプロセスです

エタニティではいつも、この3つめの段階をもっとも大切にすることを分ちあってきました どのような素晴らしい教えであっても、必ず自分自身の体験を通して確認したものだけを拠りどころとすること それは、前の2つの段階が、未だ他者を模倣する借り物の知識にすぎないことを意味するからです

この道を歩む日常の、さまざまな直接体験の中でも、特に圧倒的な孤独に耐えられないという相談も数多く寄せられます

この最後の叡智が開いてゆくとき、私たちの心は、この広大な宇宙の中で、最初からたった1人でしかいなかったという事実と真向かうことになります それは、想像を遥かに超える恐ろしさかもしれませんが、誰もが通らなければならない、正しい道のりなのです

森の中を歩いている時、突如、”わたしは孤独であり、またすべてである”ことを思い出される方もいらっしゃいます 自然からの慈愛を受けて、細胞の1つ1つに刻まれた記憶が呼び覚まされるのです この体験が特別なものでなくなるまで、私たちの瞑想は続くでしょう そして、その先には、あまりにも自然でありふれたお仕舞いが待っているのです