2015年3月 オープンサークル

3月
2015
06


冬籠りの虫たちが地中から顔をだす、
啓蟄の日の穏やかな午後にオープンサークルを開きました

エタニティには時折、母娘のお2人がそろって相談にみえられます
それは本来、祖母、母、娘へと受け継がれていた女性の叡智が途絶えてしまったからに他なりません 今の時代の必然、といってもよいでしょう そのため、教えを受けとれなかった娘たちの嘆きや反乱が、世界の各所で起こっています

女性という器を生きるとき、そこには必ず「傷を負う」という体験が起こります それは、私たちの心身が自然に近く創られており、繊細でやわらかくできているためです そして、その負傷は、女性を2つの道へと分かちます 苦難の道か、智慧の道か…

エタニティでは、1年のいくつかの節目のなかでも、特に冬至を大切にしてきました これは、暗く寒い地中で、誰にもいたわられることなく沈む闇の女王へと出逢うためなのです 誰の心にも棲まう彼女のことを、もう押しやったり無視したりすることのないように… との願いをこめています

女性たちは、この外傷を賢明さへと変容させてゆく力をたずさえています そのため、それを確かめるためにここへやって来られるのです 賢女を生きる階段を一歩一歩歩みながら、その歩みはやがて、男性の人生へと浸透してゆきます

男性は時に、その暗闇にある女性を救うため、命をかえりみることなくその深い闇に飛びこんでゆくことがあります 彼らの勇気と完全な明け渡し 私たちはこれをそれぞれの内面で直接経験し、叡智の目ざめを成し遂げてゆくのです